季節の滋味

■スイカのカクテル
 生のスイカを使った夏の一杯です。
 今年のスイカはみずみずしさの中にやや濃い甘みがあり、程よい甘さの余韻が残ります。口に含んだ後に立ち上る、あのスイカの清涼感もしっかりと出ています。ベースのスピリッツとよく馴染みます。
 大人な味わいを求めるなら、ベースはテキーラがおすすめですが、ラムやウォッカもおすすめいたします。
 スイカの果汁は搾りおきすると、瓜独特の風味が出てきます。
 そこで櫻では注文をいただいてから、丁寧に搾って作ります。
 グラスの縁には半分だけ塩を。塩をつけない味、つけた味のふたつの味の変化をお愉しみいただけます。また、仕上げにライムの果汁をほんの少し加えることで、味の奥行きがグッと増します。



 

■モヒート(ラムとミントのカクテル)
 “イエルバ ブエナ(HIERBA BUENA)”をご存知でしょうか。
 人名?地名?いえいえ、ミントの一種です。
 キューバで使用されている品種で、最近日本の市場でも見かける機会が増えてきました。
 一般的なミントと比べると甘い香りを削いだドライな印象を受けます。キューバ産の精細なボディのラム酒との相性は言うに及ばず。
 そのイエルバ ブエナを注文いただいてから空気を入れるように叩いて香りを出します。
 甘みのあるラムとすっきり感のあるラム、二種類のラムを使用。同じく二種類のシロップをほんの少し加えて、爽やかな味わいにコクが加わった一杯です。



 

■レブヒート
 最近春と秋がほとんどなく、夏と冬の往来になりつつあると感じます。
 潮風が吹く海辺の街、スペイン・サンルーカルの土地で育まれたマンサニージャ。そのためか、人によってはほのかな塩の味を感じとる方もいらっしゃいます。
 一般的なレブヒートは、そのマンサニージャをセブンアップで割るカクテルですが、櫻では少々レシピを変えて提供しております。セブンアップの代わりにトニックとソーダを使い、レモンの皮で香りをつけることで、苦みや深みのアクセントを加えています。
 さっぱりとした味わいは、和食を召し上がった後などに、つなぎの一杯としても愉しんでいただけます。
 また一件目のお店でしたら、とりあえずビールと注文される方も、とりあえずの一杯にいかがでしょうか?