コロナ禍以降、飲食店のテーブルに調味料が置かれることが減りましたが、以前は塩・コショウ・醤油・ソース・七味など、味変用の調味料が各テーブルにある店も少なくありませんでした。
ある日の飲み会で同席した男性が無類の調味料好きで、出てくる料理全てに勝手に調味料をドバドバかけてくるんです。
唐揚げに勝手にレモンかけていいかどうか、などの議論は昔からありますが、そんなレベルではありません。
みんなで取り分ける大皿料理を、自分の好みの味にどんどん変えていくんです。
その場のメンバーは皆冷ややかな視線を彼に向けていましたが、最終的に彼は自分のカバンからオリジナルのスパイスなるものを取り出してきました。
「これをかければ何でも美味くなるんだよ」と笑顔の彼。
中身を聞いても「企業秘密」としたり顔。
得体の知れないものをかけた料理なんて食べられたものではありません。
その日の飲み会は最悪な雰囲気のまま終わりました。
結局のところ飲み会は「誰と飲むか」が大事なんだな、と思いました。
たとえ料理を美味しくしてくれたとしても、相手の都合を考えない身勝手な態度を取る人とは、楽しくお酒を飲むことはできませんね。