忘れられない夫と二人での真昼のお酒と靖国神社の桜吹雪~桜BARお酒の席のお話~

桜吹雪

田舎から親戚の結婚式があるということで両親が上京した日、道案内に呼ばれて会場まで夫と2人で両親を連れて行きました。

無事に送った後に時間を見ると、午前10時過ぎです。

天気もよくこのまま家に帰るのももったいないので、靖国神社で花見をして帰ろうということになりました。

靖国神社に着くと桜は満開で、空は一面薄ピンク色です。

早い時間のせいか、まだ人も多くありません。

にもかかわらずたくさんの屋台が開いていたので、せっかくだから一杯飲んでいこうかと、したことのない昼間酒(まだ昼間とも言えないくらいの時間ですが)を楽しむことにしました。

屋台の椅子に座ってちびちび缶ビールを夫とのんびり飲んでいた時、突然強い風が吹きました。

その瞬間、桜が一斉に風に散らされていきました。

向こう側が見えないくらいです。

まさに桜吹雪のホワイトアウト…この世とは思えない美しさです。

天国かな、って思うほどで、このまま死んでもいいやと思ったくらいでした。

一生忘れられない、生涯で一番桜を美しいと思った瞬間でした。

飲食店の従業員でお花見!No.1キャバ嬢の裏の顔~桜BARお酒の席のお話~

子どもと一緒に花見

若い頃に飲食店で働いていた時の話です。

店長やボーイの提案で、お花見をすることに。

当時はまだある程度お客さんが入っていた時代で、女の子同士もギスギスした雰囲気はなく、むしろ仲良しな方だったと思います。

それでも仕事上プライベートの話はお互いに控えめにしていました。

お店がお休みの平日に、家族参加OKでお花見をすることになりました。

お客さんに目撃されないようにと、会場は少し離れた街。

貸し切りバスに乗ってみんなで移動しました。

夜の仕事は訳ありな子が働いていたいることが多く、私もそうでしたがシングルマザー率がとても高かったです。

数名は子供がいることを知っていましたが、No.1の女の子が子供を連れてきたのでとにかくビックリしました。

普段華やかなドレスも着てるし出勤時の服装も可愛らしい格好でしたが、そのお花見の時はジーンズにパーカーに眼鏡、スニーカーで来ていたので、一瞬誰か分からなかったです。

子供と一緒にいるところを見ていると、走り回って追いかけたりしていて、完全に普通のお母ちゃんでした。

仕事中とは全く違う姿に、同じ普通のシングルマザーであることに少し嬉しく思いました。

ここはキャバクラか?気配り新入社員の歓迎会~桜BARお酒の席のお話~

花見での気配り

私が10年ほど前まで勤めていた会社に、女子の新入社員が2名入社しました。

後日談では、採用枠は1名だったところ、もう1名があまりにも成績優秀だった為に落とすのを躊躇い採用が決まったとか。

ある日そんな彼女たちの歓迎会は開かれました。

1人の彼女は、飲食店でアルバイトを経験していたとのことで、接客業にも慣れているのか緊張した様子もなく、社員と盛り上がって会話していたようでした。

食べ物や飲み物を注文、乾杯し宴会は進みましたが、1人の彼女が「誰々さん、お飲み物はいかがですか?あっ、これお下げしてよろしいですか?」などと気を「配りすぎ」て傍目から見たらまるでキャバ嬢のような対応をし続けていました。

私はそれを見て、若い世代だからどうせ男にモテたいがために雑誌を読みまくり「サラダを取り分けてくれる人がモテるらしい」なんていう情報を得て、実践しているのかなんて思っていました。

気を配るのは良いことですが何事も程々にしないと、ですね。

顔面ダイブで気が付いたら顔面血まみれでオーマイガー~桜BARお酒の席のお話~

花見で顔面ダイブ

毎年春になると、有難いことに『お花見に行こう』というお誘いをよく受けます。

そんな私の、ある年のお花見での出来事です。

いつもの様に、近くのお城にお弁当を持ち寄ったりしながら大人数でお酒を飲みワイワイしていました。

お酒が大好きな私は、毎年飲みすぎて、大半の記憶がありません。

その日も、昼間から飲んでいてアッという間に夜桜になっていました。

ココまでは記憶があるのですが…次に記憶を取り戻したのは「ついたよ!○○家についたよ!」という友人の声でした。

ベロベロの私を、タクシーに乗せてくれて、しかも心配して一緒に乗ってきてくれた様で、酔いながらも申し訳ない気持ちからタクシーを慌てて降りようとした瞬間ズテーン!という音と共に、顔面からコンクリートへダイブ。

驚いた友人も「嘘やろ!?大丈夫!?」と、タクシーを降りて来てくれましたが、やはり気遣いが凄いという私の性格上…大丈夫大丈夫と下を向きながら、友人をタクシーに詰め込み退散。

家まで2分の距離を徒歩中、尋常じゃない激痛が顔に襲ってきました。

しかも、謎の熱さ。

なんとか家に無事辿り着き、鏡を見ると顔面血まみれになっていましたが、ココが強いぞ酔っ払い。

セルフィーでパシャリして爆睡。

次の日、友人にその写メを送って爆笑されました。

オーマイガー!お酒は、いくつになっても怖いというお話でした。

好きだった人が酔いつぶれたときに夜桜の下で告白しました~桜BARお酒の席のお話~

夜桜の告白

職場のお花見が金曜日の夜に近所の大きな公園でありました。

桜の木の下でレジャーシートを敷いて、持参したビールやつまみを飲食しました。

0時過ぎに解散するまで楽しく過ごしたのですが、好きだった男性は、とても後輩想いで人望が厚かったため、お花見中は、なかなか会話する機会がありませんでした。

公園から自宅まで近い人は千鳥足になりながら自力で歩いて帰っていきました。

私は彼と帰る方向が同じだったので、一緒に帰ろうかと考えていると、彼が気持ち悪くなってしまい、公園のトイレから出てこなくなりました。

私はトイレのドアに向かって声掛けをしています。

「大丈夫」という返事はあるものの、途中うめき声も聞こえてきました。

明らかに飲み過ぎです。

いよいよこのまま一人で帰宅させるわけにはいかないと思い、タクシーを予約しましたが、金曜日の夜ということもあり全然つかまりません。

トイレからようやく出てきた彼の肩を掴みながら歩いて一緒に帰宅しました。

「ありがとう。」言いながら一緒に歩く彼に告白してみました。

するとOKがもらえました。

夜桜の下の告白はとてもロマンティックでした。

迷子のおばさんになってたくさんの人に迷惑かけた~桜BARお酒の席のお話~

方向が分からない

お花見定番ではありますが、お酒の失敗エピソードです。

友人とお花見をすることになり、10人前後で大きな公園の一角に集まりました。

みんなの仕事が終わるのを待って、20時くらいからスタート。

盛り上がって酒が進むころには、段々と周囲の人は少なくなっていきました。

トイレに行こうと一人でその場を離れました。

その頃には数グループしか残っていなかったと思います。

外灯もいくつかを残してほとんど消え、広い公園はグループごとの光が浮かび上がっているような状況でした。

行気は良い良い帰りは怖い。

出た頃に、酒がまわっていて方角がわからなくなってしましました。

おそらくフラフラと歩き回って、広い公園を彷徨ってしまったと思うのですが、一向にわかりません。

携帯も置いてきてしまい、友人に連絡が取れません。

私は友達の名前を大声で叫び続けながら、彷徨いました。

おそらく同じところをグルグル回っていたのでしょう、近くの若者達が寄ってきてくれました。

そして一緒に叫びながら探してくれました。

無事に、一向に帰ってこない私を心配して探してくれていた友人と出会うことができました。

みんなに迷惑をかけてしまいました、ごめんなさい。

ありがとう。

新入社員時代の花見の為の場所取りの古き良き思い出~桜BARお酒の席のお話~

お花見

もう40年以上前の新入社員の頃のお話なのですが、入社1年目に城の公園にて朝一番に先輩の方と花見の場所取りをしたお話をさせて頂きます。

桜の開花頃には城の周りはそれはもうこの近辺では有名になるほどの桜の名所でありまして、当時は朝早くから場所を取っておかないともう座れない状態になる程直ぐに一杯になりますので、その日は会社に行かずにそのまま城に向かって場所を取って置きなさいと言う命令じゃないですけど、上司から言われて、そのまま城へ向かい、現地で先輩と落ち合わせして二人で場所を見て回りました。

ですが、もう既に良い場所は取られていて、ちょっと良いと思ったらトイレの近くで臭いが立ちこもってきたりして駄目であったり、また他は夕方になると人込みで通路になりやすそうな感じであったりしてで、苦労して色々周りやっと見つけてゴザを引いて場所を確保致しました。

その後、当時は携帯電話と言うのが存在していませんので、会社との連絡も何処かの公衆電話で掛けなければいけませんので、先輩と交互に、と言っても主に先輩が連絡等する為にその場所を離れている為、私はただボーッとゴザの上に座って待っていました。

その内午後になり先輩が持って来てくれた弁当を食べ、その内他の先輩方がビール等を運んで来てくれるのを手伝いながら準備をしていたら、上司等全員が揃い宴会が始まりましたが、何故かこの朝からの準備等で疲れたのか、かなり酔っ払ったと記憶があります。

又その後二次会でのスナックでは一人歌いまくった記憶がありました。

その後不景気かどうかは判りませんが、私の後の後輩が入社して来ない状況が続き結局花見と言う場所取りの役目するのも、仕事の人員を割く事も出来ないのか、あの年を最後に城での花見と言う名目は終わりました。

その後はただの仕事終了後の飲み会と言う形になり、今ではあの場所取りの思い出は古き良き思い出となっております。

温度調節が微妙な時期!春はまだ遠かったようだ~桜BARお酒の席のお話~

寒の戻り

その年は、連日暖かい日が続いていました。

なので、私は置きにいりの半袖のワンピースを着てお花見に行きました。

夕方集合だったので、まだいけるかなーっとおもっていたら、だんだん寒くなってきて、がたがた震えだしてしまいました。

場は盛り上がっていたし、みんなの話は面白いし、帰りたくなくて頑張ってたけど、とにかく寒かったです。

男性の友達がスーツのジャケットを貸してくれて、何とか寒さをしのぎましたが、なんかトレンディードラマの女の子みたいな変な恰好で過ごしたのがなんだかつらかったです。

食べ物もなんだか冷えたものも多くて、飲み物はもちろんビールが多かったので、体の芯が冷えました。

帰ってから、案の定具合が悪くなって、一週間ぐらいくしゃみとせきがとまらず、風邪が治りませんでした。

油断大敵でした。

寒の戻りをなめてはいけません。

3月4月、春といえども夜、そして屋外で遊ぶときは一枚羽織るものが必要だと強く感じた出来事でした。