勤め始めてまだ間もない時に任せられた仕事があった。
いろいろあったがやっと与えられた仕事も完了した。
この仕事の打ち上げの際に、お客様から自身が主導した仕事に関して、高い評価を頂戴した。
普段は難しい顔をし真面目な話しかしない方であったが、酒の力もあったのであろう。
笑いながら私を褒めてくれたことが意外でもあり非常に嬉しかった。
思わず、泣きそうになり目頭を押さえたままトイレに駆け込み泣いた記憶が今でも自分の中では非常に価値のある思い出である。
もちろん、お客様は私が感激して泣いたことを理解されていた様子で、落ち着いた段階で改めて、何が良かったのかを順序だてて分かり易く説明して頂けた。
また、その後に今後の期待を込めた課題もお話し頂けた。
これは、その後の自身の仕事に対する方向感が整理できる大きなきっかけとなった。
酒の席ではあったが、本当に貴重で真摯な言葉を沢山頂くことができる場であった。
以上が、私の酒の席での一番うれしかった話である。