嫌いな上司の近くには誰もいず、私の周りは人だかり~桜BARお酒の席のお話~

嫌いな上司

当時、私と上司は上手くいっていない。

というより、上司が一方的にいじめていた時期がありました。

この上司は、自分は凄い、自分は誰にでも好かれていて人気があるなどと思い込んでいる、おかしな人、恥ずかしい存在になってしまったため、私の方から距離を置いていたのです。

仕事が終わったら、飲みに行かないといけないとルールのように設定し、その費用を接待費で落とすというのが、その上司のやり方でした。

この上司、人から誘われるのではなく、自分から誘っているのですが、最初は良くても2回目以降からは人に飽きられてしまい、誰も捕まらなくなる状態に陥りました。

そんな状態にもストレスを感じ、私にぶつけていたのですが、「そんなに飲みに行ってデブデブしているなら、自分磨きでもすればいいのに」と私はどんどん距離を置いていきました。

そんな時会社の忘年会があり、その上司は女のケツを追いかけるがごとく、テーブルを回りますが、適当に挨拶され帰ってくる始末。

自分磨きをそれなりにしていた私には、知っている女性、初対面の女性とこれでもかと挨拶、会話が途絶えることなく続きました。

チカラの差を見せつけてやった、と言わんばかりの完勝でした。

結果として、その上司とお酒の席で会うのは、それが最後になりました。

サークルの友人達からお酒の席で受けた嬉しいサプライズ~桜BARお酒の席のお話~

サプライズ

大学生の頃、サークルのメンバーとの飲みの席での事です。

誕生日の日が近かった私のためにサークルの友人達が私に内緒で店側と相談してくれて、ケーキの持ち込みとプレゼントを用意してくれました。

当日は何も知らずに私はみんなと一緒に店に入店して、普通に楽しく乾杯してからお酒を飲み始めました。

その後しばらくたってから私は、友人の一人に誘われてお手洗いへと行きました。

用を済ませて席へと戻ろうとすると何やら店内が薄暗くなっており、席付近まできて気づいたのですが私たちの卓の上には大きなホールケーキがのっており、ロウソクがたっておりました。

私がそれに気づくと、サークルの友人達がバースデイソングを歌いはじめてくれました。

そこで初めて自分の誕生日のために皆がサプライズの用意をしてくれたのだと気づきました。

お店の方々や、他のお客さんも一緒に歌ってくれて拍手を頂きました。

十数年たった今でもたまに思い出しては嬉しくなるほどの良い思い出です。

サークルの飲み会は試験対策や勉強にも意外と役に立つ~桜BARお酒の席のお話~

単位取得

私は下戸なこともあり、大学時代は飲み会にあまり出席しませんでした。

しかし、サークルで仲の良い友達に飲み会に誘ってもらえた時は嬉しかったので行きました。

一気飲みなど無茶苦茶な飲み方を強制するようなメンバーではなかったので、安心して食事を楽しむことが出来ました。

嬉しかったのは、大学に関する情報を先輩や同級生から聞くことが出来たことです。

途中から取得単位や留年についての話になり、「どの授業を選択すべきか悩んでいる」と相談をしたら、簡単に単位がもらえる授業をいくつか教えてもらいました。

また、中間試験や期末試験の過去問などの入手法なども教えてもらい、実際に単位の取得にとても役立ちました。

私の大学は3年生から研究室に所属するのですが、それに関する情報や人間関係などを教えてもらうことができ、そのおかげで自分に合った研究室を選ぶことが出来ました。

飲み会に行かなかったら入手できなかった情報だったので、とても嬉しかったです。

コミュニケーションの少ない上司と日本酒で繋がった話~桜BARお酒の席のお話~

大好きな日本酒

私は世間的に「お堅い」と思われる職業に就いています。

周りは基本的に年配の男性が多く、平均年齢も高いため、上司とあまり話が合いません。

結果的に職場ではコミュニケーションが少なく、上司達に対して苦手意識を抱いていました。

ある日、ひょんなことから部署でお酒の話になり、上司が美味しいと挙げた日本酒が私も好きなものでしたので、そう伝えると、上司が喜び部署で飲みに行くことになりました。

飲み会が始まると、普段は寡黙で恐い印象のあった上司達が全く違った表情で、明るく話しかけてくるので驚きました。

話を聞くと、向こうも私に対してどのように接していいのか分からず、念のため距離を置いていたそうです。

しかし、日本酒が好き、という共通点で一気に距離が縮まりました。

お酒を介して話してみると、恐い印象のあった上司達がなんだか皆優しく思え、しかも私の仕事ぶりを大変評価していると話してくるので、意外でした。

普段は直接評価されることがないので、非常に嬉しい出来事でした。

「飲みにケーション」という言葉も死語と言われる時代になりましたが、上司とお酒を飲みに行くのも悪くはないと思いました。

新年会で電話がつないでくれた、嬉しい出来事~桜BARお酒の席のお話~

電話対応

お酒の席で嬉しかった話は、新年会のくじ引きで同じフロアですが仕事上関わることがない社員さんと隣同氏の席になった時の話です。

始まってしばらく経った頃、「いつ伝えようかと思ってたんだけど、取引先の〇〇さんがあなたの電話対応を褒めてたよ」と言ってくれました。

本来、他のグループの電話回線は別になっているので取ることはないのですが、混線して対応したことがあり、その時のことを褒めてくださっていました。

なかなか話す機会が無かったので、この新年会で言ってくれたようです。

混線してお待たせしたお詫びともう一言の言葉がとても心に残っている、とのことでした。

1日に50件以上電話対応するので、残念ながらその時に私は何を言ったのかを覚えておらず迷宮入りですが、今まで関わったことがない人だからこそとても嬉しく思いました。

直属の上司や先輩に褒めていただくのとはまた違った感激があり、電話一本での出来事ですがとても感慨深い出来事でした。

予想外な事を言われておばちゃんでも嬉しいかった忘年会の出来事~桜BARお酒の席のお話~

最後の忘年会

派遣で勤務していた忘年会での時のことです。

もう歳が歳と思い、これで派遣勤務事務職は最後と決めて、ある企業の事務に派遣されていた時のことです。

その職場の年代は若い人が中心の活気ある職場でした。

そこでPC業務をしていました。

PCをすると1時間に10分休みと取り決めがあったようですが、仕事途中に休憩がとれませんので、10時休憩と15時休憩がそれぞれ30分ずつきちんと設けられていました。

その時はみんな集めってワイワイとお茶をするのです。

私だけ突出したおばちゃんで、皆さんの母親くらいの年代でしたが、そんなことは全く関係なく仲良しいただけてちょっと嬉しかったですね。

そして毎月のように飲み会があり、さすがにそこまでノリノリで参加するのははばかられて、ほとんどスルーしていました。

その年最期の忘年会があり、出席しました。

その席で普段から口数が少なくてちょっと怖い人だよ、と言われ人から「おばちゃんいつも参加しないだろ?非協力的なんだよな。もっと参加しろよ。」と言われてびっくりやら、なんだか嬉しくて、一所懸命仕事していてよかったと思いました。

コワイと言われていたひとだからこそ、だったと思います。

なんだか癒されるいい思い出です。

会社帰りにお酒が入ると気さくな上司と同期での居酒屋での飲み会~桜BARお酒の席のお話~

上司と同期の飲み会

現在65才になる主婦です。

もう20年前飲み会でのことになりますが、毎週金曜日の会社の勤務終了帰りには、上司1 人、同期2人、そして私を入れ計4人でお気に入りの居酒屋で飲み当日の会社での出来事を包み隠さずみんなで話会うことが恒例でした。

会社内では上司に対しては緊張して会話が思うように進みませんでしたが、飲み席では不思議とお酒の力をかりているせいもあり、自分でも驚くほど上司に対して無礼な発言例えば今でいうセクハラ発言「社長のお腹、やけに目立ちますね。妊娠6か月ですか。」とか「愛人がいるんですか?いなければ会社の従業員を愛人にしたいですか?」等しらふでは、とてもとても言えないようなことをベラベラ次から次へと言葉を発していました。

上司も飲んでいるせいか、会社での気難しい顔を出さず笑い飛ばしていました。

パート従業員のセクハラ発言に受け答えをしてくれることで上司の気さくな一面が見え、又同期との会話もはずみました。

会社帰り週一の居酒屋で飲み会が楽しくて、会社出勤も苦になりませんでした。

忘れられない夫と二人での真昼のお酒と靖国神社の桜吹雪~桜BARお酒の席のお話~

桜吹雪

田舎から親戚の結婚式があるということで両親が上京した日、道案内に呼ばれて会場まで夫と2人で両親を連れて行きました。

無事に送った後に時間を見ると、午前10時過ぎです。

天気もよくこのまま家に帰るのももったいないので、靖国神社で花見をして帰ろうということになりました。

靖国神社に着くと桜は満開で、空は一面薄ピンク色です。

早い時間のせいか、まだ人も多くありません。

にもかかわらずたくさんの屋台が開いていたので、せっかくだから一杯飲んでいこうかと、したことのない昼間酒(まだ昼間とも言えないくらいの時間ですが)を楽しむことにしました。

屋台の椅子に座ってちびちび缶ビールを夫とのんびり飲んでいた時、突然強い風が吹きました。

その瞬間、桜が一斉に風に散らされていきました。

向こう側が見えないくらいです。

まさに桜吹雪のホワイトアウト…この世とは思えない美しさです。

天国かな、って思うほどで、このまま死んでもいいやと思ったくらいでした。

一生忘れられない、生涯で一番桜を美しいと思った瞬間でした。