この機会がなかったら絶対に話すことも食べることもなかった~桜BARお酒の席のお話~

飲み会での発見

30人ほどの部署にいた時のことです。

仕事柄話す方は5人ほどに限られていて、同じ部署でありながら挨拶しかしたことのない人の方が多い状態でした。

他のメンバーも似たような感じだったのですが、ある時それではいけないと思ったのか、リーダーが忘年会を開いてくれました。

席はくじ引きで決められ、私の周りは見事に挨拶しかしたことのない人ばかりでした。

人見知りの強い私は初め戸惑ってしまいましたが、出てきた料理がおいしくその感想をぽつぽつと話しているうちに、会社の近所にあるおいしいランチの店やパン屋などに話が広がっていきました。

近くに座った人たちは私を含めて皆、食べることが好きな人だったのです。

その日の最後に出た、みんなのオススメする店に一緒に行こう!という提案は残念ながら叶いませんでしたが、自分一人で色々と回らせてもらいました。

普段行っていた店でも、話に出た新しいメニューにチャレンジしたりして、新たな喜びがありました。

私のお気に入りの店が増えたのはその時のおかげ。

でも、できればみんなとも一緒に行きたかったです。

これからの不安を払しょくしてくれた上司との飲み会~桜BARお酒の席のお話~

塾の講師

私はかなり特殊な働き方をしています。

バイトをしていた塾からスカウトされ、社員としてやとってもらえることになりました。

内定はどこからももらっていなかったため、もしあのままだったら今も路頭に迷っていたかもしれません。

ただ、体調に難ありでかなりの時短で働いています。

このことについて普段はあまり話しませんが、上司からこれからもよろしくといって旨を言われて大変心強く思ったのが飲み会での出来事です。

まわりはもともと私がそうだったようにバイトばかりなので、社員としては第一号でした。

どういった仕組みでそうしていただいたのか私はよく知りませんが、こちらが感謝すべきなのに上司の方から感謝されたのはとても嬉しかったです。

やっぱり、普段だと仕事の内容などになってしまうのでこういった感情を表すことはないですね。

個人的に飲みにケーションはあまり好きではないのですが、感謝されていることを知れたのは良かったと思っています。

お店の人からのとても親切で素敵なサプライズ~桜BARお酒の席のお話~

素敵なサプライズ

ある居酒屋のお店の人がとても親切で感動したことがありました。

今はあるかわかりませんが、名古屋に住んでいた時に友達と4名で急遽飲みに行くことになり、予約なしでイタリアン系の居酒屋に行くことがありました。

その時ちょうど友達のうち1名が明日誕生日だったので、今日はそれもかねてみんなでおごるという話をしていました。

そんな話をしていると、それを聴いていたお店の方がサプライズで突然ケーキを無料で振る舞ってくださいました。

予約もなしに急遽訪れた私たちに粋な計らいをいただき、とても感動しました。

それだけではなく、雰囲気も素敵な音楽を流していただけましたし、お料理もお酒もとても満足できました。

また、「おめでとうございます。ささやかながらお祝いの品を贈らさせていただいてもよろしいでしょうか。」と、とても素敵なお言葉と温かな笑顔に感銘をうけました。

その後すぐに遠くへ引っ越すことになり、また来店することはできなかったですが、今でも一番素敵なお店で、ぜひまた伺いたいと思っております。

営業マンがどういうものかというのをお酒の席で教えてもらった~桜BARお酒の席のお話~

新卒の営業

新卒でサラリーマンとして営業マンデビューした時に、新入社員歓迎の後、上司に誘われて、マンツーマンでの飲みに行った時に、営業マンとしてのイロハを教えてもらいました。

当然、右も左も社会でさえもわからないので、イメージができなかったのですが、上司の言われる事を真剣に聞いていたのを酒の席でも覚えていました。

今思えば、まだ記憶に残っていることが多く、今でも営業マンとして前線に立っているので、基本的な教えとして心に残っております。

売上を上げてなんぼとか、営業マンは屁理屈や愚痴などどんな事をしようが言おうが、数字が全てやと。

確かにそれは当たり前の事ですし、悪い事をしない前提の中で、数字に対する拘りと結果と言うのは営業マンの反映だと思います。

づべこべ言わず、結果を出す、またそれが、全てを物語っていて、会社に対しても、周りに対しても、示せる力だと思います。

この考えを決してブレずに常に思って行動し、考えろと。

今でも心に焼き付いております。

毒づいただけなのに運命の相手と勘違いされた~桜BARお酒の席のお話~

運命の相手

合コンに参加したとき、明らかに他のメンバーとはレベルの違う飛び抜けたイケメンがいた。

某俳優によく間違われることもあるという彼は、子供の頃に短期間ではあるもののタレント養成所に通っていたこともあるという王道派のイケメン。

当然、女子メンバーは彼に食いつき、ガンガン話しかけるも彼の反応は今ひとつ。

私は、いわゆる主役タイプには惹かれないタイプで、2番目くらいが好きなタイプ。

注目されることに慣れているからなのか、その場を盛り上げようとしたり、他のメンバーに話を振ったりしない愛想のない彼には嫌悪感さえ抱いており、たまたま席が隣になったときに、偉そうにしてても本当は寂しがり屋で弱いくせに…と毒づいてしまった。

そして、案の定そのときは険悪な雰囲気に突入。

収穫のない合コンだったと帰る準備をしていると、なんと彼が寄ってきて連絡先を交換してくれと言う。

自分に好意を抱かないことにプライドが許さなかったのか?面倒くさい男!とバッサリ拒否したものの、友達経由で連絡先を入手したらしく、分かれて数分後に会ってくれとゴリ押し。

3分でいいならと仕方なく受け入れると、あなたは出会ったその日に自分のことを見抜いた。

みんな自分の外見を見て寄ってくるけど、あなたは興味を示さなかった。

友達からでいいから付き合ってくれ、とまさかの告白。

適当に吐いた毒がどうやらドンピシャだったようで、運命の相手だと勘違いしたらしい。

その純粋さと可愛さに、思わずOKしてしまった。

私にも行きつけの居酒屋さんが出来た日の思い出~桜BARお酒の席のお話~

行きつけの居酒屋

お酒の席で嬉しかったことは、会社の先輩に仕事終わりに、その先輩の行きつけの居酒屋さんに夕飯がてらお酒を飲もうと連れて行ってもらった時の事です。

会社の先輩に飲み屋に連れて行ってもらうなんて、私も大人になったなぁと嬉しく思った事を今でも覚えています。

店内はとても混みあっていて人気店なんだなと感じました。

そこで食べる料理はどれも美味しく、特に油そばが名物だったのですが本当に美味しかったです。

その味が忘れられずに、また行きたいと思う日々が続きました。

先輩に頼んでもう一度連れて行ってもらう事は可能だけど、何度も催促しては厚かましくて気が引けてしまうし、かといって居酒屋に女一人で入る勇気が私にはありませんでした。

でも油そばを食べたい一心で勇気を振り絞って、一人で入店してみました。

するとそこの従業員さんが一度しか来たことがないにも関わらず、私を覚えてくれていて話しかけてきてくれました。

緊張していた私の心は一気にほぐれ、そこで飲む梅酒と食べる油そばは格別でした。

その日から私の行きつけの居酒屋になりました。

サプライズで自分のお祝いをしてもらった「お疲れ様会」~桜BARお酒の席のお話~

サプライズプレゼント

大きな仕事が終わって、職場のみんなで打ち上げをしようという話になりました。

もともと、何かあったらすぐに集まって懇親会をする雰囲気のある職場だったので、その打ち上げの時も全員が参加するほどの人気でした。

私はその時の組織のトップでもあったので、簡単なあいさつをさせられ、すぐに乾杯!で飲み会スタートです。

幹事連は周到な準備をして、クイズ大会やビンゴまで企画してあったので、大盛り上がりでした。

それぞれに景品もきちんとついていて、クオリティも低くなかったので、参加者は誰しもが大満足でした。

しかし、飲み会のメインはそこではありませんでした。

会の後半、突然、会場が暗転し、ほのかな光の中で、「ハッピーバースデー」の大合唱がありました。

そうです。

その日は私の誕生日、それも還暦の誕生日でした。

部下の職員たちは、私にバレないように、数週間も前から周到な準備に入りこの時に備えていたのでした。

歌に始まり、続きは私の顔のイラストの入ったバースデーケーキのロウソク消し。

そしてプレゼント贈呈。

プレゼントは、当時私が好きだったテレビドラマに関連するグッズ、さらにウォーキング好きのための高価なシューズでした。

自分のためにこんなたくさんのお祝いをしてもらったことは過去に例がなく本当に嬉しく、感涙ものでした。

自分史上一番の酒席の思い出です。

人をもてなす術を得ていた大宮のキャバは良い思い出~桜BARお酒の席のお話~

大宮の店

付き合いでキャバ、女性のいる飲み屋に行くことがありました。

ここで、基本、私は苦手なのですが理由は、女性ができていないからです。

客は男性客で、場を盛り上げようと?女性を楽しませようと?ペラペラ男性が喋る店がほとんどで嫌なのです。

どう考えたっておかしいじゃないですか?客が店の人に気を使って喋るなんて。

私の思う良い店とは、女性が男性客に対して質問したりして仕掛けて場が徐々に盛り上がっていく店なのではないかと思います。

銀座のママのお店なんかはこの類なのでは?と考えます。

そこで約20年前に訪れた大宮のお店は素晴らしかったです。

女性たちからバシバシ質問してくれるので溶け込みやすいし、どんな男性でも話す、楽しめる店だったように思いました。

おそらくママさんの教育、経営方針からのことだと思います。

そのお店以外は全て男性が喋ったもの勝ちという基準以下のお店。

少しは大宮のお店見習えよと大宮のママさんを思い出す私でした。

マスター曰く「あちらのお客様から、リクエストが届いています」~桜BARお酒の席のお話~

引き語り

自分は歌うのが好きで、中学・高校時代からギターを弾き始めて、 音楽の授業の発表会や、学園祭等でもちょくちょく人前で歌っていました。

社会人になってからは仕事が忙しくなり、趣味のギターは弾く機会が少なくなってしまいましたが、 会社の仲間と一緒に、飲み会の後によくカラオケでは歌っていました。

その日も仕事仲間との打ち上げで、食事会の後にいきつけのスナックに行き、いつもの通り歌って盛り上がっていました。

自分達のグループの他に、一人で静かにカウンターで飲んでいる女性のお客さんがいました。

しばらくして店のマスターから自分が呼ばれた為、騒がしすぎて女性のお客さんからクレームがきたかと思いドキッとしましたが、 「あちらのお客様からです」と飲み物を渡され、曲をリクエストされました。

声が綺麗なので、是非歌ってもらいたい曲があるとの事です。

知っている曲なので、もちろんリクエストに応えて歌いました。

「上手いね」とか「すごいね」とか言われた事はあっても、自分の歌で飲み物を貰ったのは初めてだったので、 凄く嬉しかった記憶があります。

50歳を過ぎて趣味のギターも復活して、弾き語りをしていますが、 後にも先にも歌で報酬を得たのはこの時だけでした。