大きな仕事が終わって、職場のみんなで打ち上げをしようという話になりました。
もともと、何かあったらすぐに集まって懇親会をする雰囲気のある職場だったので、その打ち上げの時も全員が参加するほどの人気でした。
私はその時の組織のトップでもあったので、簡単なあいさつをさせられ、すぐに乾杯!で飲み会スタートです。
幹事連は周到な準備をして、クイズ大会やビンゴまで企画してあったので、大盛り上がりでした。
それぞれに景品もきちんとついていて、クオリティも低くなかったので、参加者は誰しもが大満足でした。
しかし、飲み会のメインはそこではありませんでした。
会の後半、突然、会場が暗転し、ほのかな光の中で、「ハッピーバースデー」の大合唱がありました。
そうです。
その日は私の誕生日、それも還暦の誕生日でした。
部下の職員たちは、私にバレないように、数週間も前から周到な準備に入りこの時に備えていたのでした。
歌に始まり、続きは私の顔のイラストの入ったバースデーケーキのロウソク消し。
そしてプレゼント贈呈。
プレゼントは、当時私が好きだったテレビドラマに関連するグッズ、さらにウォーキング好きのための高価なシューズでした。
自分のためにこんなたくさんのお祝いをしてもらったことは過去に例がなく本当に嬉しく、感涙ものでした。
自分史上一番の酒席の思い出です。