10年以上前の話になりますが、オーストラリアに短期留学していた時の話です。
当時自分のことを誰も知らない環境に行って英語を勉強したい!と意気込んで単身オーストラリアに短期留学に行きました。
なるべく現地の方と交流して英語をガンガン勉強するぞ!と意気込んでいたものの、 周りは同い年くらいの日本人ばかりで、ついついつるんでしまって学校が終わった後や週末は毎日のように日本人と遊んでいました。
出身地も大学もばらばらの人たちが集まるですが、日本人という共通項があるためかすぐに仲良くなることができたし、日本にいたら絶対仲良くなってなかっただろうなといういろんなジャンルの人と友達になることができました。
男女10名ずつくらいで学校の同期の卒業パーティーみたいな感じのバーベキューパーティーがあったのですが、若さゆえかノリなのか、この中で付き合うなら誰がいいか?誰が一番モテるか? みたいな話題がどこからともなく上がって盛り上がっていました。
普通ならそこで終わるところですがお酒のせいもあったのか、じゃあ実際にアンケートを取ろうということになりました。
僕が当時通っていた日本の学校は比較的まじめな子が多かったので、このようなザ・男子!みたいな飲み会はあまりなく、 面白いなぁなんて思いながら参加しました。
ルールは簡単で、男子は全員目をつぶって一列に並び手を前に出します。
そこで女子は自分がいいなと思う男子の手を触れていくというルールです。
男子側は、誰かに手を触れられれば少なくとも一人は自分のことをいいと思っている女子がいるということになります。
参加してるのは、ちょっとやんちゃな感じの男子もいれば東京の大学から来たインテリ系の男の子もいれば、自称歌手をやっているというファンキーな男子もいました。
僕はというとそんなに目立つ方でもないし、強いていうなれば優しいのと人当りがいいだけっていう認識だったので、せめて一人でも手を握ってくれれればラッキーくらいの気持ちで参加しました。
そして一列に整列する男子たち・・・ 「それじゃあ、女子は順番に気に入った男子の手に触れて~!」という合図のもとに審査(?)が始まりました。
ちょん・・・と誰か僕の手に触れました。
一人分くらいの間をおいてまた誰かが僕の手を触れました。 あれ?これ意外といけるんじゃね?なんて思ってるとそこから連続で僕の指に触れる感覚が・・・ちょん、ちょん、ちょん・・・・おおー!!これはもしかして・・・! 気が付くと10人中8人くらいが僕に触れていました。
「ハイ終わり~」という誰かの掛け声のもと男子たちは顔を上げます。
「誰が触れられた!?」、「俺なんて一回も触れられてないよ!」、「俺も俺も!」てな感じで盛り上がってる男子たちの横で、一人にやにやしてる僕・・・ 最終的に何人から触れられたかは、ほかの男子には公表しませんでしたが、生まれて初めてモテ期が来たと思えた飲み会でした。
ちなみにその後はいうとその女子たちの中の誰とも何もなく、帰国しました。