強面の上司が想像していた思っていた感じと全然違った~桜BARお酒の席のお話~

イメージと違う上司

私の職場には強面の上司がいます。

クールな感じで人には興味がなさそうなタイプ。

特にこれといって接点がなかったのでいつもは挨拶程度しかしていなかったのですが、ある日たまたま飲み会の席でお話をする機会があった時、『〇〇さんはいつもこうだよね!』とか『〇〇君はあれが得意だよね!』と話をしていて意外と周りの人たちの事をちゃんと見ているんだなとビックリしました。

私に至っても、『〇〇さんはどんなに忙しい所でもいつも落ち着いて作業してくれてるよね!それでいて早くて丁寧!すごいよね!』と自分自身心掛けている事をあげて褒めてもらい、この人の言う事なら聞いてもいいかなと思える上司だなと思った。

それ以来職場でも話す機会が度々あり、その度に『〇〇さんおはよう』と名前をつけて挨拶をしてくれたり『昨日こんなことがあってさ!』と話をしてくれるようになり、ただの人見知りだったということが判明して意外と可愛らしい上司ということがわかりました。

これからもこの上司についていきたいと思いました。

たまたま相手の地元に詳しくてかわいい女の子と急接近~桜BARお酒の席のお話~

飲み会から交際

その日は、いつもの連れといつものメンバーでの飲み会だった。

ところが、一人が急遽欠席の連絡をしてきた。

理由を聞いてみると、地元の幼馴染みが上京してきてるから、その子と会うという。

自分たちは人数が多い方が楽しい。

すぐに「その子も連れてくれば?」となって合流。

渋谷の居酒屋でみんなで飲み始めた。

飲み始めて、その子たちの地元の話を聞いてびっくり。

その町は私が尊敬している、それほどメジャーではない歴史上の偉人の出身地で、私も一度一人で訪れたことがあった場所だった。

その町に行ったことのある私は、覚えている地名や学校名などを出しながら、「もしかして○○高校出身?」「○○ってお店あるよね?」などと彼女たちの地元トークを繰り広げた。

小さな田舎町だったこともあり、彼女たちもびっくり。

その日の飲み会はとても盛り上がり、飛び入り参加したかわいい女の子と私は急接近。

その飲み会から2ヶ月後、私と彼女は交際を始め、その半年後に結婚した。

よーし、よくやった!春から別の道を進む君に贈るエール~桜BARお酒の席のお話~

君にエール

たまたま隣の席で飲んでいた若者が、この春に仮面浪人を終えて4月から晴れて別の大学に通う、との話を聞きました。

私も似た経験があり、しかも学部も私と近いとの事。

今の大学がやりたいことと違うことに気づき、散々悩んだ挙句に編入ではなく受験のやり直しを選んだそうです。

改めて大学受験をおこなうには、実は大変な努力が必要です。

忘れていた知識を思い出し、新たな知識を覚え、定着させるだけではありません。

在学している大学の学業も疎かにできず、受験失敗の際にはどうするか?本当に今の大学を辞めて良いのか?お金はどうしようか?など、心配になることが山のようにあり、途中で何度も心が折れそうになるのです。

この1年間の努力や今後の希望などを聞き、当時の私が重なり泣きそうになりました。

これからの彼には年齢の違う友達が沢山できるでしょう。

思いもよらぬ壁を感じるかもしれません。

それでも力強く、やりたい道を進んでほしい。

心から応援しています。

20年以上会っていなかった方と久しぶりの再会~桜BARお酒の席のお話~

お酒の場で再会

小学生の頃スポーツのクラブチームに入っていたのですが、居酒屋でご飯を食べていると当時の監督にたまたま遭遇しました。

20年以上会っていなかったので、とても驚きましたし、偶然会うことができて嬉しかったです。

当時は小学生だったので、監督のイメージはとても怖い人というイメージでしたが、歳をとったということもありますが、すごく面白い人だと初めて監督の人柄を知ることができました。

久しぶりに会えてうれしいのもありますが、お酒を一緒に飲めるようになったことがなにより嬉しかったです。

当時の話で盛り上がることができました。

いま監督はもう監督を辞めて家にいるそうですが、スポーツに対する熱さは当時のままでした。

私には兄弟がいるのですが、その兄弟のことも覚えていてくれたことが嬉しかったです。

次は私の父母や兄弟とも一緒にご飯に行こうと言ってくれ、嬉しいです。

縁ってすごいなと思いました。

今後の私の将来も応援していただいたので、頑張れそうです。

飲み会の席で優しい上司と先輩方に救われました~桜BARお酒の席のお話~

優しい上司と飲み会

職場の飲み会に参加した時の話です。

私は就職したばかりのまだ二十代前半で、飲み会に参加すること自体に慣れていませんでした。

そのため誰かにお酒を注ぐという経験がほとんど無く、非常に緊張していました。

その日、飲み会の場で一番偉い上司にピッチャーからビールを注ぐことになりました。

ピッチャーを持つことが初めてで、手が震えているからか上手く注げません。

せっかくグラスを傾けて下さる上司に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

見かねた周りの先輩方が「もう少し勢いをつけた方がいいよ」というアドバイスを下さり、そのアドバイス通りにピッチャーを高く持ち上げたところ、なんと力加減を間違ってグラスを持つ上司の手にビールをかけてしまいました。

私は顔面蒼白で何度も頭を下げましたが、上司は「大丈夫大丈夫」と笑いながら許して下さり、先輩方も「何やってんだよ!」とツッコミを入れて和やかな雰囲気を保って下さったので、とても救われました。

今もその職場で、良い人間関係を築いています。

度を超えたセクハラからサラッと助けてくれた人~桜BARお酒の席のお話~

度を越えたセクハラ

大学時代、資格所得の一環で参加していた研修中の話です。 研修先が県の青年団という事で、色々なイベントの準備や会議に参加して、当時21歳の私からすると少し年上の30台前後の方々に色々と可愛がっていただいていました。

普段の生活では知り合うことのない方々話をすることはとても楽しく、また研修中の悩みやレポート資料の助けなど、良い関係を築けていたと思います。

そんな青年団の皆さんとの交流は、研修が終わってからも続いて、イベントの手伝いのために一緒に東京に行くことになった時の事です。

日中はイベントに出場するメンバーの準備やフォロー、夜はそんなメンバーたちも含めた大人数の飲み会が毎晩開催されていました。

早朝からの準備と、土地勘のない場所での移動や先回りしての準備に疲れ切っていましたが、もともとが体育会系で育っている為私も断ることなく毎晩飲み会に参加していました。

ただ、私はあまりお酒が強くありません。

なので酒量は自分で調整していたのですが、その日は普段は関わることのない男性にやけに絡まれ、とにかく吞むようにすすめられ、酒の席とはいえ会話の数々もセクハラに満ちたものばかりで、だいぶ苦痛な思いをしていました。

その為、酔っ払いの相手を真っ当にしても仕方がないと、ろくに話も聞かず適当に相槌を打っていた私も悪かったと思います。

視線を逸らして早く話に飽きてくれないかな?と思っていたその時、急にその人から服を脱がされそうになったのです。

その日の私はオーバーサイズのパーカーを下着の上にそのまま着ていて、パーカーの下にはTシャツも何もありません。

急に胸元近くまでめくられ、焦って引き下ろそうとするも、私よりも身長も高く体格も良い男性だったので全く歯が立ちません。

その時、向かいに座っていた青年団の男性が静かに「やりすぎだ」と言って注意してくれたのです。

淡々としたその言葉に、そのセクハラ男性の力が弱まったので、すぐに私はその場から離れ逃げる事が出来ました。

大勢で盛り上がっている吞みの場の視線を集めるような大声ではなく、静かに注意してくれたことで私がセクハラされている事を晒す事無く助けてもらって、本当に嬉しかったです。

ありがとう!尊敬します!思い出の優しい幹事さん~桜BARお酒の席のお話~

優しい先輩

自分が社会人1年生になったばかりの時の話です。

会社の歓迎会でのこと。

自分が歓迎される立場だったこともあり、ひな壇がつくられ、次々と酌に来る先輩方のお酒を次から次に調子に乗って飲みまくっていました。

その時の幹事担当の先輩は、「席の下に器をおいて、飲めない酒は、こぼしていいんだよ。」とアドバイスしてくれていました。

そんな優しい幹事の助言もむなしく、調子に乗って飲みまくり、へべれけになってしまいました。

ほとんど記憶を失うくらいの酩酊状態でした。

その後の行動がなんとも、せつないやら恥ずかしいやらなのですが……。

何と、その宴会会場のスリッパを履いたまま、自宅に歩いて帰っていました。

宴会会場にポツンと残された「自分の黒い皮靴……」。幹事の先輩が翌日の会社に持参してくださり、誰の忘れ物なのかを探し当ててくださいました。

それも、いやな顔ひとつせず、最高の笑顔で、「靴がさびしそうに持ち主を待ってたよ。」と一言添えて渡してくれました。

あの時は本当にお世話になりました。

先輩大好きです。

今でも尊敬しております。

いつもの仲間との飲み会に思いも寄らない出会いがあった~桜BARお酒の席のお話~

大好きなビール

その頃、週に2、3度は集まって飲む仲間たちがいた。

ある日、いつものメンバーの一人の女の子が、その日は地元から友達が上京してくるから参加できないと言ってきた。

それなら、その子もつれておいでと、その地元の友達をいつものメンバーで歓迎することにした。

その友達も快く参加してくれ、一緒に飲みに行った。

そこで彼女と話をしてみると、共通の話題がとても多く、初めて会ったとは思えないほど意気投合。

彼女も私もビールが大好きで、大酒飲みの私に負けないペースで一緒にビールを飲む彼女の姿に、私はすぐに惹かれていきました。

二次会に飲みに行った店には、カラオケが置いてあり、仲間たちはみんなでカラオケで盛り上がっていたが、私と彼女はとにかくお酒を飲み、色々な話をしました。

とにかく楽しい時間で、その日は結局朝まで飲み明かしました。

自分の人生でこんなに気の合う異性と出会ったことなどなく、その日の朝、彼女と別れるのがとても名残惜しかったのを憶えている。

そして、その半年後、私と彼女は結婚した。

家族への愛情を共有できる正反対な性格の友人との深い絆~桜BARお酒の席のお話~

友人

もうかれこれ20年以上のつきあいになる同性の友人がいます。

彼女とは少なくともひと月に一度は必ず会ってお酒を飲んでいます。

二人ともお酒が好きということもあり、この年齢になっても多少の深酒ということもあります。

そんな彼女との酒宴の場での話題は、近況報告から始まり、最終的にはいつもという程お互いの好き度合いが感じられるような話が始まり、温かい気持ちになって帰路に着くという感じです。

お互い同じような時期に親を亡くし、亡くした者でないとわからない痛みを何度となく酒の席で共有し、励ましあうことが深い絆になったと思っています。

そこから発展して親をここまで愛しているということが、お互いを好きである、お互いを家族の一員のように感じるという言葉をかけあい、いつも満たされた気持ちになります。

たかが言葉(家族の一員のように思っている)といえども、しっかりいざという時の行動も伴っているということはもちろん裏付けとしてあるのですが、いつも涙が出るほど嬉しい気持ちになります。

スラムダンクファンが喜ぶ日本酒が出てきました~桜BARお酒の席のお話~

スラムダンク

2022年冬に映画が公開され、久しぶりにスラムダンクファンがまた盛り上がっているかもしれません。

スラムダンクで好きなキャラクター選びは難しいです。

みんな魅力的なキャラクターだと思います。

私が好きなのは三井寿。

高校時代にバスケ部で同じスリーポイントシューターで、左膝を怪我したことがあるので勝手に親近感を持っています。

三井寿の連想させる日本があり、それを偶然出された時は盛り上がりました。

「三井の寿」(みいのことぶき)という大正時代に操業した日本酒の蔵元さんなので、スラムダンクより遥かに先輩です。

この蔵元さんです。

ラインナップに三井の14番を真っ赤な湘北ユニフォームの赤いラベルで描かれたものがあります。

キレがあって普通に美味しかったです。

いつも言っている居酒屋で出てきました。

お店の人が言うには、スラムダンクの作者の井上先生が元々、この日本酒が好きとのこと。

そのことからのオマージュみたいですね。

堂々と売られているので、多分井上先生と蔵元さんでちゃんと話はしているのだと思います。

スラムダンクファンにとっては偶然の嬉しいお酒でした。