田舎から親戚の結婚式があるということで両親が上京した日、道案内に呼ばれて会場まで夫と2人で両親を連れて行きました。
無事に送った後に時間を見ると、午前10時過ぎです。
天気もよくこのまま家に帰るのももったいないので、靖国神社で花見をして帰ろうということになりました。
靖国神社に着くと桜は満開で、空は一面薄ピンク色です。
早い時間のせいか、まだ人も多くありません。
にもかかわらずたくさんの屋台が開いていたので、せっかくだから一杯飲んでいこうかと、したことのない昼間酒(まだ昼間とも言えないくらいの時間ですが)を楽しむことにしました。
屋台の椅子に座ってちびちび缶ビールを夫とのんびり飲んでいた時、突然強い風が吹きました。
その瞬間、桜が一斉に風に散らされていきました。
向こう側が見えないくらいです。
まさに桜吹雪のホワイトアウト…この世とは思えない美しさです。
天国かな、って思うほどで、このまま死んでもいいやと思ったくらいでした。
一生忘れられない、生涯で一番桜を美しいと思った瞬間でした。