度を超えたセクハラからサラッと助けてくれた人~桜BARお酒の席のお話~

大学時代、資格所得の一環で参加していた研修中の話です。 研修先が県の青年団という事で、色々なイベントの準備や会議に参加して、当時21歳の私からすると少し年上の30台前後の方々に色々と可愛がっていただいていました。

普段の生活では知り合うことのない方々話をすることはとても楽しく、また研修中の悩みやレポート資料の助けなど、良い関係を築けていたと思います。

そんな青年団の皆さんとの交流は、研修が終わってからも続いて、イベントの手伝いのために一緒に東京に行くことになった時の事です。

日中はイベントに出場するメンバーの準備やフォロー、夜はそんなメンバーたちも含めた大人数の飲み会が毎晩開催されていました。

早朝からの準備と、土地勘のない場所での移動や先回りしての準備に疲れ切っていましたが、もともとが体育会系で育っている為私も断ることなく毎晩飲み会に参加していました。

ただ、私はあまりお酒が強くありません。

なので酒量は自分で調整していたのですが、その日は普段は関わることのない男性にやけに絡まれ、とにかく吞むようにすすめられ、酒の席とはいえ会話の数々もセクハラに満ちたものばかりで、だいぶ苦痛な思いをしていました。

その為、酔っ払いの相手を真っ当にしても仕方がないと、ろくに話も聞かず適当に相槌を打っていた私も悪かったと思います。

視線を逸らして早く話に飽きてくれないかな?と思っていたその時、急にその人から服を脱がされそうになったのです。

その日の私はオーバーサイズのパーカーを下着の上にそのまま着ていて、パーカーの下にはTシャツも何もありません。

急に胸元近くまでめくられ、焦って引き下ろそうとするも、私よりも身長も高く体格も良い男性だったので全く歯が立ちません。

その時、向かいに座っていた青年団の男性が静かに「やりすぎだ」と言って注意してくれたのです。

淡々としたその言葉に、そのセクハラ男性の力が弱まったので、すぐに私はその場から離れ逃げる事が出来ました。

大勢で盛り上がっている吞みの場の視線を集めるような大声ではなく、静かに注意してくれたことで私がセクハラされている事を晒す事無く助けてもらって、本当に嬉しかったです。

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