私はブラック企業で長く働いてきて、職場や人にはほとんど恵まれてきませんでした。
そのため、仕事には幸せや喜びを感じたりはできず、酒を飲んで憂さを晴らす日々を過ごしていました。
ある日、自称上司(本当は部署が違うし、ただ年齢が上なだけで、仕事ができず、かなり勘違い野郎)に、飲みに行くぞと言われて、仕方なくスナックに行きました。
カウンターに座りとりあえずビールで乾杯して、飲み始めると、彼の昔の自慢話が始まりました。
またかよ、という雰囲気が周りの常連のお客さんの間に漂いました。
今とは営業のやり方が違ってきているし、面倒くさいなぁとよそ見をしましたら、ちゃんと聞けやと思い切り頭を殴られました。
小生が「痛いなぁ」というと、「はは、悪いなぁ」と満面の笑みをたたえていました。
それは深夜2時くらいまで続き、支払いは割り勘。
別れ際、「また行こうなぁ」と奴はほざいておりました。
二度とごめんだと思い、店を後にしました。
それからしばらくして、奴は営業成績不振でメンタルをやられ会社に出て来れなくなり、そのまま退職。
よく分からない困った存在でした。