普段は怖い女店長だけど意外な一面が。お酒に感謝~桜BARお酒の席のお話~

尊敬する店長

私はこども写真館でアルバイトとして働いています。

働き始めて一年ほどが経ちますが、覚えることが多くまだまだ未熟者。

始めたばかりのころは、分からないときや不安な時すぐに店長に質問しに行ってしまい、たくさんご迷惑をおかけしていました。

忙しいときはピリピリしていらっしゃるので、今も冷たい口調や目で返されたりすることもあります。

私は自分で仕事ができない奴だと自覚しているので、テキパキしている店長には嫌われていると思っていました…。

ですが、無視は絶対にしない&丁寧に教えてくれる強い女性で尊敬しています。

さて、店舗の社員とアルバイト4人で初めて飲みに行った時のことです。

1月末の寒い日でした。

私は仕事場でプライベートな話をしたことがなかったので、結構緊張していました。

店長ともう一人の社員さんは普段からお話されているようで、その二人を中心に会話が弾み、時間が過ぎていき…。

というところで、店長が私に話しかけてくれました。

「〇〇ちゃんって、不思議ちゃんって言われない??」 突然の質問にびっくり。

実は小学生のころから言われ続けていたので、よく言われます(笑)と答えました。

「だよねえ、こないだの~~~って言ってたのもめっちゃ面白くて笑ったもん!」 褒められているのか怪しいですが、その後も〇〇ちゃんって、と私のことを聞いてくれたりと楽しくお話することができました。

実は、店長は仕事中私のことを「〇〇さん」とさん付けで呼んでいます。

なので、その日何より嬉しかったのは「〇〇ちゃん」とちゃん付けで呼んでくれたことです(笑)。

店長の学生時代についても聞けて、やっと仲良くなれた気がした日でした。 また「〇〇ちゃん」って呼んでもらうのが楽しみです。

沖縄の夜の出来事、至福の感覚に包まれた晩酌~桜BARお酒の席のお話~

沖縄

その日私は旅先の沖縄の民宿で晩酌を楽しんでいました。

南国の夜風に乗って庭からは甘い花の香りがしていました。

泡盛をコップにちびちびと、ひとり静かな思索に耽っていました。

するとそこに小さな足音が近づいてきました。

宿の小さな子供さんです。

「おじさん、何してるの?」無邪気な声に、一人酔いを堪能していた私は一瞬いら立ちを覚えました。

しかし子供の純真な眼差しに、そんな気持ちもすぐに溶けてしまいました。

やがて女将さんも加わり、南国特有の緩い空気の中で雑談が始まりました。

子供の質問に答えたり、沖縄の風物について女将さんに教えを乞うたりしているうちに、どこからか穏やかな幸せ感が私を包み込んでいきました。

一人酒に酔うのとはまた違う、心の底からほっこりするような温かな気持ち。

それはひとりじゃない、といった安心感なのかもしれない…初めての場所で出会った他者の存在に、私自身が溶け込んでいくようでした。

壁のない至福の嬉しさに包まれました。

後にも先にもこれっきりで、本当に不思議な体験でした。

ここ沖縄に来てから、こうした偶然の出会いに何度も恵まれている。

辺鄙な場所に旅をするからこそ、日常の発想を離れた新鮮な気づきがもたらされるのだろう。

明日への活力をもらったようで、夜風に包まれながらしばし、そんな思いにふけっていた。

飲み会で掛けてくれた、優しい一言に救われました~桜BARお酒の席のお話~

優しい上司

旦那の会社の飲み会に呼んで頂いた日のことです。

私は元々お酒があまり好きではありません。

すぐに眠たくなるので普段から飲まないようにしています。

その日も、私の運転で飲み会まで行った為、もちろんひと口もお酒は飲みませんでした。

会場は焼肉店で、皆さん楽しそうにお酒を飲まれていました。

旦那がビールを注文し、私がソフトドリンクを頼むと、社長さんから「飲めないの?」と聞かれ、少し申し訳ない気持ちになってしまいました。

というのも以前、別の飲み会に参加した際に「飲みなよ!せっかくだし、ノリ悪いよ?」などと言われた経験があり、少しトラウマになっていたのです。

ですが、今回の飲み会では、その社長さんから「じゃあ、今日は僕も少し控えようかな。あんまり酔ってる人に絡まれるのも嫌でしょ?楽しく話したいからね」と言われ、なんて優しい方なんだ!と、とても嬉しくなりました。

そこからリラックスしていろんな方とお話でき、社長さんにも優しく話しかけていただいたので楽しいひと時を送る事ができました。

飲み会の場で皆んなが楽しめるようにと気遣える方がいて、とても救われました。

皆でおばあちゃんの齢の祝いで家族、親戚一同の集い~桜BARお酒の席のお話~

おばあちゃん

おばあちゃんが84歳になり田舎では齢廻りが7回廻って来た時に「齢の祝い」と言って家族、親戚一同が集まってお祝いをする風習が有ります。

此の時お祝いの言葉や自慢の歌を本人や皆に広場で披露するのが習わしです。

そして何人が自分の自慢を披露して段々会場が盛り上がりザワザワと騒がしくなって来てあっちで人の塊こっちで何にかの塊が出来益々酒盛りが盛り上がります。

私はカラオケで岡晴夫さんの「憧れのハワイ航路」を東北訛りで唄って皆から拍手喝采を浴びました。他の人はリアルな白髪の老婆のゴムのお面を被って騒ぎ初めました。

丁度宴もたけなわになって来た時にに本日の主役の齢の祝い84歳のおばあちゃんが田舎言葉で田舎の唄を歌いはじめました。

これには今まであっちこっちで騒いでいた人たちが静まり皆で聞き惚れてました。

そして段々おばあちゃん調子が上がって来た時には皆で手拍子が始まり益々宴が盛り上がります。

そして誰が始めたか分からないですが円陣で手を揚踊り始めるのです。

南国の田舎の踊りなのでそれは陽気な踊りで皆でどんちゃん騒ぎになります。

御本人のおばあちゃんは高齢などで静かに座って楽しく笑って手振りだけしてました。

此の集まりが楽しくて嬉しく酒です

好意を寄せていた他部署の先輩と付き合えた話~桜BARお酒の席のお話~

先輩と交際

私が20代で社会人2年目、まだ独身だった頃の話です。

当時は東京のとある会社に勤めていたのですが、他部署にとても好みの女性の先輩がいました。

仕事で関わることは少しだけありましたが、ほんの少ししか話をしたことがなく、いつも遠目に見ては仲良くなりたいなと思っていました。

ある時、会社の労働組合が主催する行事の委員になり、いろいろな部署から人が集まって、業務終了後に打合せをし、その後その流れで会社近くの居酒屋で飲み会となりました。

その席でその女性の先輩がたまたま一緒だったため、お酒の力も借りて、話しかけてみました。

当時の私は若くて勢いもあったため、話しているうちに、いつもキレイでやさしくて憧れてます!とか、いつも会社で会えるのを楽しみにしてます!とかストレートに先輩をほめたところ、先輩も少しうれしそうで、その日に連絡先を聞いて、とても仲良くなれました。

その後は後日デートして、数年ほど付き合って、という感じで、あの時は本当にうれしかったです。今思い返しても良い思い出だな、と思っています。

今の自分がいる立ち位置を与えてくれたチームの責任者の言葉~桜BARお酒の席のお話~

責任者

新卒社会人1年目。専門学校からそのままプロクラブチームの現場スタッフとなった。

毎日毎日、わからない事だらけ足を引っ張ってばかり。

自分の無能さを自覚し、辞めようと上司へ辞めたいと言ったことも。

まだまだ、中途半端な自分を鼓舞し1年間取り敢えず続けろ。

と言われ毎日毎日怒られながらなんとか縋りついた。

やるべき事と自分の仕事が乖離していることも分かっていたが、なんとか1年間やり切った。

不完全燃焼だったし、上司とうまく行かない毎日だった。

でも、1年のスケジュールが終わってみんなで飲もうという事に。

みんなお酒が進み、若手の話に。

戦力としてどうだった、とかあの時はもっとこうして欲しかった、辞めるって言った時のエピソードなどすでに懐かしいとも言える内容だった。

当たり障りもなく、聞いていたのだがそのチームの責任者という立場の方が言った言葉が今でも心に残っている。

「今年は、いろいろあったかもしれない。自分自身で納得いっていないかもしれない。今後どうするか考えているかもしれない。けど、もっと頑張れるぞ。若いんだから。また会おう。」 普通のことかもしれないが、この業界すらとうざけようとも考えていたタイミングで最後にがんばれ、また会おうと。

このたったの二言で自分は救われた。

言った本人は覚えていないいないだろうけど。

この言葉で今も同じ業界で挑戦しつづけている。

芸能人と酒が飲める!?詐欺と思って向かった先にいたのは~桜BARお酒の席のお話~

芸能人

嘘のような本当の話です。5年ぐらい前のこと、私は芸能人と一緒にお酒を飲んだことがあります。

SNSの繋がりで、仲良くしている人からお酒に誘われました。

お酒の席に芸能人が来るとのことでしたが、信じませんでした。

最初は怪しく思ったこともあり、断ったのは言うまでも有りません。

しかし、断った後も二度三度と相手は誘いに来ます。

もちろんお酒の席には、有名人も同席。

こうなったら敢えて誘いに乗ってみようと思い、OKの返事。もし本当に詐欺であれば証拠写真を撮り、そのまま警察へ駆け込むつもりでした。

約束の日になり、相手が指定したお店へ。

お酒の席にいたのは、正真正銘本物の芸能人だったのです。

事実だったという驚きと、テレビで見ていた人が目と鼻の先にいた衝撃は言葉に出来ません。

芸能人はとても紳士的で、私の話も熱心に聞いてくれました。

ツーショット写真や、サインにも気軽に応じてくれたのです。

芸能人と同じ酒の席に着くのは、一生に一度あるかないかの経験。

夢の中にいた気分となり、お酒の味が全て吹っ飛んでしまいました。

強面の上司が想像していた思っていた感じと全然違った~桜BARお酒の席のお話~

イメージと違う上司

私の職場には強面の上司がいます。

クールな感じで人には興味がなさそうなタイプ。

特にこれといって接点がなかったのでいつもは挨拶程度しかしていなかったのですが、ある日たまたま飲み会の席でお話をする機会があった時、『〇〇さんはいつもこうだよね!』とか『〇〇君はあれが得意だよね!』と話をしていて意外と周りの人たちの事をちゃんと見ているんだなとビックリしました。

私に至っても、『〇〇さんはどんなに忙しい所でもいつも落ち着いて作業してくれてるよね!それでいて早くて丁寧!すごいよね!』と自分自身心掛けている事をあげて褒めてもらい、この人の言う事なら聞いてもいいかなと思える上司だなと思った。

それ以来職場でも話す機会が度々あり、その度に『〇〇さんおはよう』と名前をつけて挨拶をしてくれたり『昨日こんなことがあってさ!』と話をしてくれるようになり、ただの人見知りだったということが判明して意外と可愛らしい上司ということがわかりました。

これからもこの上司についていきたいと思いました。

たまたま相手の地元に詳しくてかわいい女の子と急接近~桜BARお酒の席のお話~

飲み会から交際

その日は、いつもの連れといつものメンバーでの飲み会だった。

ところが、一人が急遽欠席の連絡をしてきた。

理由を聞いてみると、地元の幼馴染みが上京してきてるから、その子と会うという。

自分たちは人数が多い方が楽しい。

すぐに「その子も連れてくれば?」となって合流。

渋谷の居酒屋でみんなで飲み始めた。

飲み始めて、その子たちの地元の話を聞いてびっくり。

その町は私が尊敬している、それほどメジャーではない歴史上の偉人の出身地で、私も一度一人で訪れたことがあった場所だった。

その町に行ったことのある私は、覚えている地名や学校名などを出しながら、「もしかして○○高校出身?」「○○ってお店あるよね?」などと彼女たちの地元トークを繰り広げた。

小さな田舎町だったこともあり、彼女たちもびっくり。

その日の飲み会はとても盛り上がり、飛び入り参加したかわいい女の子と私は急接近。

その飲み会から2ヶ月後、私と彼女は交際を始め、その半年後に結婚した。

よーし、よくやった!春から別の道を進む君に贈るエール~桜BARお酒の席のお話~

君にエール

たまたま隣の席で飲んでいた若者が、この春に仮面浪人を終えて4月から晴れて別の大学に通う、との話を聞きました。

私も似た経験があり、しかも学部も私と近いとの事。

今の大学がやりたいことと違うことに気づき、散々悩んだ挙句に編入ではなく受験のやり直しを選んだそうです。

改めて大学受験をおこなうには、実は大変な努力が必要です。

忘れていた知識を思い出し、新たな知識を覚え、定着させるだけではありません。

在学している大学の学業も疎かにできず、受験失敗の際にはどうするか?本当に今の大学を辞めて良いのか?お金はどうしようか?など、心配になることが山のようにあり、途中で何度も心が折れそうになるのです。

この1年間の努力や今後の希望などを聞き、当時の私が重なり泣きそうになりました。

これからの彼には年齢の違う友達が沢山できるでしょう。

思いもよらぬ壁を感じるかもしれません。

それでも力強く、やりたい道を進んでほしい。

心から応援しています。