まだ若かった頃の社内の酒の席での恥ずかしい話~桜BARお酒の席のお話~

まだ私が30歳代の頃、同僚の女子社員が退職するというので送別会が開かれた席でのことです。

その同僚は社内でも一、二を争う美人で多くの男性社員から人気があったため20歳台~30歳台の男女を中心に約40名が送別会に出席し、彼女の退職を惜しむと同時に色々な思い出話に花が咲き、送別会は大いに盛り上がりました。

そんな中、その退職する同僚が何気なく私にそっと耳元で「実はA子さんが密かにWさん(私のこと)のことを好きだと言っているよ」と囁きました。

A子さんというのは同僚の女子社員と一番仲の良い友達であり、同僚の彼女と比べても遜色のない美人でした。

実は私も密かにA子さんのことを想っており、私の態度からそのことを察した同僚は気を利かして、送別会に参加していたA子さんを私の隣の席に呼び寄せてくれたのです。

それから私はA子さんと2人きりで話をする機会を得、私は天にも昇るような幸福の中に包まれました。

しかし、そんな幸せの絶頂の時に急に激しい尿意を催してしまったのです。

ここでトイレに行くために席を立つとベストポジションであるこの席を失うと思った私は極限までトイレに行くのを我慢しました。

でもさすがに生理現象には勝てず渋々トイレに立ち、限界まで我慢していた尿意なので急いで店のトイレに駆け込みましたが、運悪く男子トイレは別の人で埋まっていたのです。

顔を歪めながら順番待ちしていると、個室のトイレが空いたので思わず飛び込み急いでズボンのチャックを降ろしましたが、そこで我慢の限界を超えてしまいました。

そう、私はションベンを漏らしてしまったのです。

途方に暮れる私でしたが、履いてたズボンが黒に近い濃いグレーだったため濡れているのが目立たないと判断し、意を決して私は酒の席に戻りました。

A子さんの横の私がいた席は案の定ほかの男性社員に奪われ、A子さんもその男性社員と話をしていました。

その様子にこれ幸いとばかりに私はA子さんの元には戻らず、A子さんからはできるだけ遠くの端の席に目立たないように座りました。

それからあとはできるだけ人とは接せず、できるだけ早くこの送別会が終わることを祈りながら一人恥ずかしい時間を送ることになったという話です。

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