入社したての女性社員へのわかりにくいセクハラ~桜BARお酒の席のお話~

入社して派遣先が決まらず半年経ち、会社の戦力になっていないことに後ろめたさを感じている時、客先で常駐して働くことができるかもしれない会社の宴席に呼ばれました。

その宴席は、その会社の取引先の課長とのもので、ここで好印象を残せれば、その会社での働けるかもしれない、というプレッシャーのあるものでした。

お酒は強い方だったので、取引先の課長の方が酔いがまわっているようでした。

私が新入社員ということで、自身の就職活動の思い出話が始まり、「一生つぶれることのない会社に入ろうと思っていた。それはどこの会社だと思う?」という質問をされました。

私はパナソニックやソニーなど、大手メーカーの名前を出しましたが、違うと言われました。

「女性用ナプキンを作ってる会社だよ。ナプキンは絶対に必要不可欠だし、需要がなくなることがないから。」という答えでした。

私は妙に納得してしまい、「なるほど!そんなこと考えたことなかったな」と感心していました。

するとなぜかその課長は、感心している私の態度が気に入らなかったのか、「あなたは冷たい人だ」と急に言ってきました。

働けるかもしれない!粗相をしてはいけない!と気を張っていたかもしれないし、少し酔っていたからかもしれないけれど、急にそんなことを言われ思わず泣いてしまいました。

そのあとは、自身の会社の営業の人が場を和ませてくれて、解散となりましたが、いったいなんだったのか。

後日、無事にその会社で働くことができましたが、先輩女性社員に話を聞いたら、あの取引先の課長と飲んだ際、同じように「ナプキン」の話をされたそうです。

その女性社員は「あれ、セクハラだから」と言っていました。

女性新入社員にナプキンの話をするのが常套手段のようです。

その時になってようやく「セクハラだったのか!」と気付くことができました。

わかりにくいセクハラの上に泣かされて、ホントに気分の悪い宴席でした。

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