相手の知らない一面を再発見出来る、相手のことが好きになれる場所~桜BARお酒の席のお話~

飲み会でしる価値観

職場などでの飲み会で、同僚上司部下の普段とは違う私生活の一面が見られるのがとても嬉しく楽しいなと思っています。

学生時代とは違い、社会人になってからは自分の感情や思いをぶつけることが少なくなり表面上は仲良く見えても実のところあまり一緒に働く人の私生活が見えないことも多くあるのではないかと思います。

そんな中で飲み会などお酒が入る場では普段の仕事の話とは違い好きな食べ物、好きな音楽、好きな映画など自分の好きなものを語ってくれる人が多くなります。

私はそれを聞くのがとても嬉しく楽しいです。

それぞれに好きになった経緯や理由、どのあたりが好きかなどのエピソードがあり、それぞれ違います。

そこから相手の考え方や価値観が伺えるのも楽しいですし、自分と同じものが好きな人を見つけることも出来るのでより相手のことを親身に思うように出来て楽しいです。

また皆さんそれぞれの好きなものがあっても、好きなもののことを話ししている間の顔はすごく晴れやかで楽しそうで、その顔を見ているだけでも嬉しくなってきます。

お酒が入ったとはいえ、今ではセクハラかもしれません~桜BARお酒の席のお話~

ネクタイのプレゼント

お酒の席というか、いわゆる送別会での話です。

まだ新入社員だったころ、研修を終えて初めて配属された支社から本社部門に異動することになり、私を含め、支社を離れる人の送別会が催されました。

当時は若さもあって、お酒は何杯でも飲む、ちゃんぽんもするという感じで、既にできあがっていました。

送別会の最後には、異動者に対して花束やプレゼントを渡す儀式がありました。

私は若手だったので最初の方にもらうことになっていました。

プレゼンターは、異動者と同じ部署だったり、一番身近だった人からもらうことになっています。

私はあこがれだった先輩(女性)からもらうことになっていたようです。

何人かでランチに行ったり、飲み会も行ったりしたことのある先輩ですが、あこがれるだけでそれ以上の関係ではありません。

ただ、その日は最後ということもあり、もう会えなくなるということで、抑えることのできない気持ちが沸き上がってきたようです。

お酒の力もあったと思いますが、プレゼントをもらった際に、そのまま先輩に抱きついてしまいました。

今思えばセクハラ認定されそうなものですが、当時はまだまだこういうコミュニケーションがありました。

そのときプレゼントでもらったネクタイは、今もここぞというときにつけることがあります。

今も心に残るうれしい送別会でした。

ほろ酔いとバーが繋いだ、新しい素敵な出会い~桜BARお酒の席のお話~

人との繋がり

私が大学の友達と一緒に初めてバーに行った時のお話です。

そこは、カウンター以外にもダーツのできる空間や、小さなテーブル席が2つほどあるバーでした。

マスターは、27歳の男性。

入店してそわそわしていると、横に座っていた60代の常連客の男性が、私たちに話しかけてくれました。

どこの大学に通っているのか、お酒はよく飲むのかなど他愛もない話をしていました。

すると、マスターも話題を拾ってくれ、気さくに話してくれるようになりました。

もともと新しい場所やコミュニティの中に飛び込んでいくことに躊躇するタイプの私。

しかし、お酒やその雰囲気が好きというお互いの共通点があることや、程よい酔い加減のおかげですぐに打ち解けることができました。

また、その店の壁には、マジックで落書きをすることができます。

そこで、友達とお互いの似顔絵を描き合いました。

大人な空間にいるはずなのに、子供の頃に戻ったような心地がしたのが印象的です。

人との繋がりが感じられた、素敵な一夜でした。

ほろ酔いの歓び、友情の芽生えいつもとは違う会話~桜BARお酒の席のお話~

お酒の場での友情

先日のお酒の席での出来事が、思い出深いエピソードとなりました。

久しぶりの友人たちとの再会で、お互いの日常や近況を分かち合いながら、笑い声が絶えないほろ酔いの雰囲気に包まれました。

美味しい料理と共に進むお酒の杯には、笑顔や思い出が詰まっていました。

意外なエピソードや昔話に爆笑し、お酒を通じて皆の素直な一面を垣間見ることができました。

その中で、新たな友人たちとも意気投合。

お互いの趣味や興味が合い、これからの交流が楽しみで胸が躍りました。

酔いが程よく進む中、お互いが持つ小さな幸せや笑顔が重なり、友情の芽生えを感じました。

お酒が提供するほろ酔いの歓びは、人との絆を深め、心に温かな余韻を残してくれる瞬間でした。

これからも皆で集まり、笑顔に満ちた時間を共有していければと思います。

何よりも嬉しかった瞬間の一つは、意外な共通点を発見し、新たな友情が芽生えた瞬間でした。

ほろ酔いの中、皆が素直で開かれたコミュニケーションが生まれ、知らなかった一面や共感できる話題が次々に現れました。お酒が解放してくれた笑いや感動の瞬間は、日常では味わえない特別なものでした。

「見てくれている人が必ずいる」と思った話し~桜BARお酒の席のお話~

当たり前の仕事

忘年会をしていた時の事です。

中盤に差し掛かり、私はトイレに立ちました。

戻って席に着くとすぐに隣に普段は話さない上司(直属の上司ではなく、隣の課の上司)が座ったので何事かと思い緊張していると「ちょっと話してもいい?君は誰よりも早く電話に出て来客にも対応してその他の仕事も早いよね。掃除をするところもよく見かけるし。何でそんなに人が嫌がる事を率先してやるの?」と言われました。

この言葉に私は逆に驚きました。

電話も来客も掃除もみんなが嫌がる仕事だったんだと初めて思ったのです。

電話が鳴れば3コール以内に出るのは当たり前だと思っていましたし、来客は待たせてはいけないですし、掃除は自分が使うデスクを拭くのはもちろんですが、床を掃いたり埃が溜まっていたら拭いたりする程度です。

社会人になった時の研修で当たり前の事として習った私は何も疑問を持たずやっていたので、びっくりしたのです。

その事を上司に伝えると「そうなんだね。これからもよろしく頼むね。ありがとう。」と言って席を立ちました。

人はよく見ているものだなと思うと同時に嬉しい出来事でした。

初めての酒宴で人生最初で最後と思った大酒飲み会~桜BARお酒の席のお話~

ウイスキーの水割り

私の実家は、東京都の島なので、小さい頃から酒盛りがよく開かれました。

成人式は、正月に合わせて帰郷する二十歳ぐらいの子に合わせて、3日に行われます。

私が日立で成人式に出たころも、久々に顔を合わせた旧友たちと喜びあったものです。

しかし、そこで終わらないのが島根性です。

まず公的な酒宴で村長【その村長は、翌朝、初出勤で役所の職員を前に挨拶しなければならないのですが・・・】を潰し、二次会では、新成人たちが、それぞれの出身校別に集まり、そして最後に親戚たちが家に集まります。

私のときは同級生に従姉妹2人いたので、合同酒宴になりました。

ワイワイして、終盤に祖父が孫3人にウイスキーの水割りを作ってくれたのですが、それが移乗に濃く、コレが大人の飲み方なのかと思いながら、もうお酒は一生分のんだナと感じました。

翌日、寝不足で出勤する親戚たち(公務員)は、新年の村長挨拶を同情の目できいたと聞かされ、いい初笑いができたと喜びました。

祖母と初めてのカウンター席。居酒屋の店、すみれ~桜BARお酒の席のお話~

カウンター席

私は、初めて祖母と夕食を食べに行った話です。

めったに一緒に晩御飯を食べたことがない祖母がこの日は一緒に食べに行ったのです。

カウンター数名、ほか四人席1つの小さなお店です。

外から中が見えずらいので、入るのに勇気が要るかも。

脱サラした高知出身の澄子女将が一人で取り仕切る 小料理居酒屋さん。

行った店は一見普通のスナック屋さんですが、そこの女将さんがとても優して色々とサービスしてくれました。

煮物、メインディッシュ、酢の物など普通の家庭で出てくる物ばかりでした。

その店は、ほぼカウンター席でしかない店でもちろんお酒もあります。

何気も無い感じでそこの女将さんと会話したりして盛り上がるほどでした。

女将さんの話によると「コロナ前によるとお客様の数がかなり差があって特にサラリーマンの方やお子様連れの家族だったり来るよ」っと 言ってくれたりしました。

是非気になる方は、絶対に行った方が良いです。

また、祖母とそこに立ち寄っていきたいです。

偶然の出来事というのは、意外と日常の中にある~桜BARお酒の席のお話~

偶然友人と会う

女の子の友達と飲み会をすることになり、お酒好きの飲み友達におすすめのお店をいくつか紹介してもらった。

飲み会当日、予定していた女の子達とお店で楽しく飲んでいると、聞き覚えのある声が違う席から聞こえてきた。

まさかとは思ったがよく見ると、なんとこのお店を紹介してくれた友達が別の席に座って飲んでいた。

私は思わず嬉しくなって声をかけた。

女の子の友達にも許可をとり、一緒に飲むことになった。

最後は私たちのテーブル分までおごってくれた。

このお店に来る日にちも時間も教えてくれた友達には伝えておらず、その友達もたまたま別の友達と飲みに来ただけだった。

偶然という言葉は知っているが、こんな偶然があってとても嬉しい出来事だった。

しかも、その友達は年に数回しか会えなく、仕事の関係で遠方に住んでいるので地元で出会えたのもまさに偶然だった。

偶然は必然とよく言うが、何か私たちを引き合わせてくれたこの瞬間に感謝したいと思う。

親父と飲んだ最初で最後の居酒屋のビールの味~桜BARお酒の席のお話~

父親

僕には姉と妹がいて、1歳から20歳になるまで義父と実母に育ててもらいました。

そんな義父は、「男だから」と言っていつも自分にだけ厳しかった。

僕は中学2年生になった時、そんな厳しい義父を嫌いで家に帰らなかったり反抗したりと手に負えないくらいの不良になりました。

そんな僕を義父は見捨てることもせずに真向から向き合ってぶん殴って止めてくれました。

義父は「不良やってる暇があるなら仕事して遊ぶ金を稼いでから遊んだ方がおもしろいぞ」と言って次の日から義父の経営している建設業の会社に僕をバイトとして雇ってくれました。

僕はバイトをしながら、義父の言われるがままに高校も卒業させていただきました。

どうしようも無かった自分を本気で叱って、本気で仕事を教えてくれた義父を月日が経つ毎に「嫌い」が「尊敬」に変わっていきました。

高校を卒業して僕は、建設の会社に就職をして部屋を借り独り立ちしました。

20歳になり母親から突然電話があり、「義父と離婚しました」とだけ伝えられショックを受けました。

離婚するのは、勝手だが義父の連絡先を母親に聞いても教えてくれませんでした。

母親に会うたびに義父の連絡先を聞くようになり、何年経っても教えてもらえませんでした。

僕は28歳になる時に、結婚をして第一子が誕生しました。

そんな時に母親が「パパの連絡先を教える」と突然言い出しました。

僕は連絡先を聞くなりすぐに義父に連絡をすると「俺のいるところに来て仕事手伝わないか?」と言われ行く決断をしました。

義父は昔から酒が好きだったので再会する時は居酒屋で会うことにしました。

再会した時に口下手な義父は「デカくなったな」とだけ言って黙ってビールを飲んでいました。

そんな僕はどこで何をしていたのかを聞いても「仕事だ」とだけ言ってまたビールを飲んでいました。

「昔は僕が子供だったから一緒に飲めなかったけど酒を飲むの初めてだな」と言うと、義父は僕の息子を見て「お前が俺の息子でよかった」と言ってくれました。

僕はその時は、意味がわかってなかったけどとても嬉しかったです。

後日、義父が突然「明日から入院するからな」と言って理由を教えてもらえずに1か月の入院をしていました。

退院祝いで同じ居酒屋に義父を連れて行くとその日は、ビールを飲みませんでした。

「なぜ飲まないのか?」と聞くといつも口数の少ない義父は淡々と話しだしました。

母親と突然離婚した理由、今まで連絡を取れなかった理由、酒を飲まない理由をすべて聞きました。

義父は母親と離婚する時から体調が悪く、検査をした時に肝臓ガンだとわかったそうです。

そして治療できるかどうかわからないから、もし死んだ時に家族の泣く顔を想像したくなかった。

5回の手術を繰り返し、6回目が体力的にも最後のチャンスだったから、「もしダメでも最後に1回でいいからお前と飲みたかった。」と言われました。

最後に義父は「酒はもう一緒に飲めないけど、お前と孫の成長をもう少し見ていられるようになった」と言われた事が、酒の席での一番の嬉しかった出来事です。

自分が思うよりも他の人は見ていてくれている~桜BARお酒の席のお話~

仕事の仲間

自分は二人の子どもを育てながら派遣で事務職として働いています。

子どもというのは、思いもよらないときにけがをしたり、熱を出したりするもので、急に仕事を休んだり早退しなければならないこともあり、職場の皆さんには迷惑ばかりかけていると思って反省していました。

コロナが落ち着き始め、本当に何年かぶりに職場の歓送迎会が開かれることになり、夫に子どもを預けて参加してみました。

いつも皆さんにご迷惑をおかけしているお詫びを申し上げますと、「お子さんがいても、家庭と仕事を両立させるために、いつも効率的な仕事のやり方を考えたり、集中して仕事をしている姿勢に感心しています。」というメッセージをくださった方がいました。

「自分が毎日の仕事の中で工夫して行っていることは、とても小さなことでも、見てくれている人はいるのだな」と思い、とても嬉しくなったと同時に、良い職場と巡り会えたことに心から感謝したうれしい飲み会の場となりました。